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満天☆の海

2014.08.20 福田港入港(追記あり)

航行データ:渡鹿野島出港0530福田入港1540航行時間10.2時間、航行距離57nm

1540 福田港着岸完了。

追記(2014.08.23)
1)初めてじゃないのに福田港はほんとう分かりにくい港です。
西から接近したのでよけいわかりにくかったです。何が分かりにくいかというと入口です。

福田港の位置はわかります。が、西から接近すると、テトラポットでガードされてる防波堤が重なり合ってずらっと横一列につながってるように見えるのでかなり接近しないと入口が分かりません。西から接近する為、入口は視覚的に長ーくつながったテトラポットの東端に近いところになります。

目印は白い福田港灯台しかありません。灯台というより防波堤に建ってる灯標というくらいに小さいので、遠くからそれが灯台とはわかりません。白い棒が立ってるようにしか見えませんが、とにかくそれが福田港灯台であり、そこから入るのだと信じて接近するしかありません。勿論GPSに福田港灯台を入力してますが、実際に目に見える光景は切れ目がなく一列につながったテトラポットだけなので、GPSを疑ってしまうんです。

白灯台に接近します。そして灯台の建ってる防波堤(沖側)とその先の防波堤(陸側)の間を左に転舵するのですが、二つの防波堤に挟まれた水路の先には砂浜しか見えません。まっすぐ行くと行き止まりで砂浜に乗り揚げてしまうように見えるので、入港路を間違ったな、入って行くのをやめようかと思ってしまいます。陸側の防波堤を東から廻りこんで港に入るのじゃないかと思ってしまいます。しかし、荒天時、大波が打ち寄せてる時にそんなことをしたら一気に波に持って行かれて海岸に叩きつけられてしまうでしょう。実際にそんな痛ましい事故が起きてます。

白灯台の建ってる防波堤先端を左に転舵して砂浜に向かって入って行って良いんです。白灯台のところからは分かりませんが、砂浜の手前まで行くと右に入口が大きく開けてます。
本当に人騒がせな港です。今回は港に接近した時ちょうど港に入る漁船が2隻いて入港方法を観察できたので、良かったです。もし、わからなかったら漁協に電話して聞きましょう。親切な漁協なのでたぶん教えてくれると思います。

昨年の満天☆の海ー2の「針路は西へ2013.07.02 安良里を出港遠州灘福田へ」に3年前に起きた事故の海難審判記録を掲載してます。
「福田漁港において,南からの高起したうねりのある港外に向けて出航しようとする場合,西防波堤に接近しないよう,西防波堤と東内防波堤との中央を東行するなど,西防波堤先端からの離岸距離を十分に確保するための措置をとるべき注意義務があったにもかかわらず、うねりの来る方向(すなわち南方沖合)に船首を向ければ安全に港外に向けて進行できるものと思い,右舵10度をとって右回頭を始め,うねりを左舷船首側から受けて船首が急速に右方に押し寄せられて港外に敷設された消波ブロックに乗り揚げ同防波堤に衝突した」と書いてあります。

これは港口でうねりの来る方向(南)に船首を向けて港外に出てはいけない。南に向かわず東に向えと言ってるように思えますがそうではないんですね。

西防波堤の先端(白灯台が建ってる)で直ちに右回頭してはいけない。右回頭中に波にたたかれても西防波堤の消波ブロックに乗り揚げないだけの十分なルームを確保してから右回頭しろ、すなわち、白灯台をそのまま東に進み、白灯台から2-3艇身くらい離してから右回頭して南に向首しろと言ってるんですね。大きなうねりの来る方向に向かわずに東に走り続ければ大うねりを右舷横腹に受けることになるので危険です。

事故を起こした福田港の漁船の何がいけなかったかというと、右回頭する位置が白灯台に近すぎたということと、右回頭する際、舵を切りすぎて、波を左舷船首に受けてしまった操舵ミスということだと思います。

Donさんのブログの記述ですが、
「福田漁港に至る海は遠州灘と呼ばれ、荒れる海の一つである。南の風の予報の際は航行を出来るだけ避けた方が良い。風が弱い予報であっても南の場合は午後から風、波とも強まる場合が多い。南の風により波が高くなると福田の港は見えなくなる。また大きな波で艇のコントロールを失い 防波堤に打ち寄せられる可能性がある。」と書いてます。
荒天時にはリーショア―の港には入るなというのは正解です。セールを下して機走で入港しようとして仮にエンジンが止まったら波で一気に持って行かれて防波堤にたたきつけられます。しかし、南の風の場合は航行しない方が良いと言うのは言い過ぎです。そんなことを言ってたら夏には福田港に入れません。

今回安乗港を出港する際の予報では遠州灘は朝から南西の風6-8mでした。そしてずっと弱かった風も浜名湖あたりから南西の風がおそらく9m位になりましたが、福田港到着時、何の問題もなく福田港を視認できましたし、入港するのは危険だと思うほどの波ではありませんでした。

2)福田港に寄るなら自転車持参が良い。
自炊するなら良いのですが、外食派なら自転車がないと厳しいです。おせんや食堂は5時閉店だし、漁港の食堂は昼だけだし、国道に出てレストランまで行くなら自転車が必要です。国道を浜松方向に行くと何でもあります。今回も夕方まで待って暑さがやわらいでから出かけました。シャワーは公園の海水客用に設置してあるシャワーで十分です。欲を言えば屋根とか周りをガードする壁がほしいですが。

追記-2(2014.08.25)
的矢湾沖から福田に直線で向かうと、天竜川沖から福田までの間、海岸に近づき過ぎるので、天竜川河口から2マイル沖(1852mx2)にウェイポイント(変針点)を設定して)海岸からの距離を離すようにしてあるのですが、それでもまだ近すぎます。ウェイポイント通過後どんどん砂浜に接近して行きます。風が北だとか波が無い時は良いですが、南が吹いて波がある時はちょっと怖いです。海岸からの距離を少なくとも2-3マイルくらいは保つようにして福田港沖まで接近して、それから福田港に向かうようにした方が良いような気がしました。
by mantenbosinoumi | 2014-08-20 16:25 | カケスの海旅・針路は西へ2014 | Trackback | Comments(0)
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