小豆島F村~北泊25nm、小鳴門海峡(北泊~撫養港)4.4nm、撫養港~沼島港9nm 計38.4nm
晴 風弱く
0710 小豆島ふるさと村桟橋離岸
北泊で約2時間潮待ち
1420 転流20分前)北泊から小鳴門海峡入口に入る。
1517 小鳴門海峡最後の橋、撫養橋を出て撫養川河口着
1710 沼島入港
0710時、小豆島ふるさと村桟橋離岸。
引田港に向かう。翼山温泉の場所も調べたし午前中に着くので午後いっぱい部屋を取ってゆっくり休んで明日の小鳴門海峡越えに備えようかなどと考えながら航行してたらメールが入った。それには台風6号の進路が気になると書いてあった。え?6号は東北の方から北に反れて行くと思ってたのに、まだどうなるかわからないのか…と。
それなら温泉使ってのんびりなどしてる場合じゃない。小鳴門もあきらめて大鳴門を出てしまおうと思って潮汐表を調べた。2014年台風でさんざん苦労してるので、台風という文字に過剰反応するのだ。
鳴門海峡は12時40分転流して南流、となってる。転流時刻は小鳴門海峡もほぼ同じだし、ウーン、南流ということは、小鳴門海峡もOKじゃないのかな?
明日朝、南流に乗って北泊ノ瀬戸に入るより、浅瀬に挟まれて狭く危険な北泊に潮が止まってる時に入る方が理にかなってるではないか。
でも、北泊から入るにしても撫養から入るにしても、転流時に瀬戸に入って潮に乗って反対側の瀬戸を通過するという話は聞いたことがないがなぜだろう?何か問題があるのかなと思ったが、考えても問題がありそうもない。ここは独自のカケス流で行こう。
大鳴門を出るのが14時40分。それからだと沼島くらいまでしか行けない。
小鳴門に入り撫養の瀬戸を出るのが15時40分だとすると沼島到着は17時40分。せいぜい1時間遅れくらいで沼島に着ける。
福良なら16時40分には入れる。万一の場合は撫養川河口にも係留場所があり繁華街にも近く買い物は便利と聞いてる。どう考えても小鳴門をあきらめる手はない。
いままでの航海で5回小鳴門海峡を通るチャンスはあったのだが以下のような理由でシングルハンドでの航海は無謀だと判断して思いとどまったのだ。
距離が4.4マイルもあり通り抜けるのに1時間はかかり、転流時に入っても海峡を出る時は転流1時間後の速い潮流の中を走ることになり、途中でエンジントラブルが起きた時にアンカーを打って凌げるか不明、途中に避難港は無さそう、狭い、浅所が随所にある、GPSには誤差がある、座礁事故が何度も起きている(→
小鳴門海峡座礁事故例に学ぶ危険水域と航行方法)、等々。
しかし、もう今回が最後の航海だし、調査は万全を尽くしているし、自分を信頼して腹をくくって決行だ。
ということで小鳴門海峡を通ることに決定。小鳴門海峡を通ることは長年の夢だったので、最後の航海でその夢が実現する。一つくらい果たせぬ夢がある方が良いかなとも思うけど、やれるチャンスがあるのならやろう。
突然の予定変更で、転流時迄2時間近くあったので付近の海で流しながら潮待ち。瀬戸内海の景色も見納めだ。
北泊に到着時は北流の真っ盛りで見るからに速い流れが見えたが、転流30分前には潮が止まってるように見えた。なら突撃開始だ。
1420時(転流20分前) 北泊外防波堤灯台(下の写真)前に設定したWP(変針点)を通過。

北泊の最も狭い浅瀬に向かう。ここは両岸の間は100mあるが、両岸から浅瀬が張りだしてるので可航可能幅は46mだ。その航路中央に設定したWPを目指したのだが、なんだかずいぶん灯台の向かいの島田島側の岸に接近し過ぎだ。変だ。GPSがおかしいのか、海図がおかしいのか。GPSが指示してる地点にこだわってはいけない。実際に見えてる景色が絶対だ。浅瀬に乗り揚げる前に変針。事なきを得た。
小鳴門新橋が見えた。木々に囲まれた美しい小鳴門新橋の写真を見て小鳴門海峡を是非走りたいと思ったのだ。内海の瀬戸内海側出口にある亀浦港側の堀越海峡に負けないくらい美しい風景のように思えた。
森の中を流れる海峡というイメージを抱いていたのだが、残念ながら自然美溢れる美しい景色は北泊瀬戸までだった。
小鳴門新橋を後にして、座礁事故が起きてる島田根も無事通過。危険な根は水面下だから海上から見ても全く分からない。
次は瀬戸港堂ノ浦西防波堤灯台の対岸側に900mに渡って浅瀬が続く。GPSとにらめっこしながらここも無事通過。
内海(うちのうみ)の入り口到着。内海は浅いのでヨットは入れない。内海入口の北と南にも広範囲に浅瀬が広がってる。ブログをよく拝見してるエコーポイントが座礁してるし、他にも座礁してるヨットがある要注意個所だ。
内海(うちのうみ)の入り口(海峡の東側)が危険なら西寄りに航行すれば良さそうだが、西側にもかなりの面積で浅瀬が張り出してるので、海図でしっかりルートを作成して通らないと危険だ。
内海の入り口を無事通過。次の小鳴門大橋(下の写真)までは両岸の中央を通れば良い。
小鳴門大橋から小鳴門橋手前の競艇場まではコースの左側に浅瀬が続いてるのでやや右側を航行する。

小鳴門橋と撫養橋が並んで架かってるが、一つの橋のように重なって見える。その手前右が競艇場のようだ。
撫養橋(向こう側)は灯高29mとNewpec海図に記載されてるが小鳴門橋(手前の赤い橋)については何の情報も載っておらず見るからに低い。マストがぶつかるんじゃないかと心配した。
橋の下は進行方向右と左の2ケ所通れるようになってるようだが、進行右側競艇場側を通り抜けた。通り抜けるとほぼ正面に浅瀬があるが親切にも黄色のポールが立ってた。
1517時 撫養橋を抜けるとすぐ右手が撫養川河口だった。
河口はもっと広いとイメージしてたのでやり過ごすところだった。
みると立派な係留ビットが何個もあった。かなりの数の船を係船出来そうだ。まわりには町が広がっており、ほんとに便利そうなところなので、もうここでいいやと思って係留準備に入った。
川の流れと小鳴門の潮の流れがあるので、エンジンを停止しててもだいぶ流される。準備作業中に危うく乗り揚げるところだった。
ちっともヨットが停止してくれない。やっと準備を整え着岸体勢に入ったらものすごい引き波が入ってきた。川を通航する船の引き波だ。これじゃ船を壊されちゃう。どうりで一隻も係留してないはずだ。
撫養川係留岸壁で時間をつぶしてしまったけど、まだ十分沼島に行く時間はある。
撫養川河口に15時20分くらいに到着したので北泊に入ってここまで4.4nmを約1時間で走ったことになる。
1535時 中瀬灯標(右舷灯標)に到着。下の写真。
南流に転じて1時間以上経ったが、撫養側河口から中瀬灯標に向かう間、走りにくいほど潮は速くはなかった。
右舷灯標ということは水源に向かって灯標を右舷に見て通過するということだから水源の方向がわからなければアウトだ。港の近くの水源は港の奥の方向という決まりがある。したがって紀伊水道から北泊に向かって小鳴門海峡に入る時は右舷に見て通過するのだが、紀伊水道に出る時は左舷に見て通過しなければならない。
カケスと同じように北泊から来て紀伊水道に出ようとしたヨットがこの中瀬灯標を右舷に見て通過しようとして座礁している(下のMoreの中に掲載)。ご本人には大変お気の毒だけど、そのおかげといってはなんだが、その後に続いたヨットには大きな警鐘になった。
1542時 撫養港口灯標(左舷灯標)に到着。ここでセールを揚げた。

1542時 撫養港口灯標(左舷灯標)から見る大鳴門橋 (画像サイズ1340x700)
南流がずっと続いて6kn強で走る。
1653 沼島接近

1710時沼島入港。
感想:たしかに達成感はあるが、夢は夢として心の片隅に抱いておく方が良い場合もあるなー。シングルハンドで4.4nmも続く浅くて狭い危険な海峡を初めて走るのは、断崖絶壁の曲がりくねった狭い山道を初めてドライブするのと同じで景色を楽しむ余裕がない。
瀬戸内海ではまちがいなく一番長い海峡だろう。こんなに狭くて長い海峡は日本に他にあるだろうか?無事走り抜くことが出来てホッとした。理想としてはワッチ1-2名、GPS担当1名、操船担当1名、計3-4名乗船で走りたい。一人では忙しすぎる。
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小鳴門海峡撫養の瀬戸座礁事故例
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