0556 離岸後すぐに勝浦港内でセールを揚げて出航。勝浦沖の海は昨日と打って変わって穏やかだ。
0900ごろからたびたびゴミの帯と流木に遭遇。
当たったら大変だと思いながら用心していたのだが、ついにゴミの帯につかまってしまった。
ゴミが一番薄そうなところを突っ切った直後エンジン音に変化が現れ、速度も上がらなくなった。何かを巻いてしまったようだ。
3.5ノットは出るのでこのまま三木浦くらいまでは行けると思ったが、エンジンやペラに余計な負荷をかけることになる。潜ることにしてセールを下し、エンジンを止める。
漂流しながらの作業になるので、艇から流されないように命綱で艇と体を結び、草刈り鎌を持って潜った。
ペラに千切れた漁網とロープが絡まってバスケットボールのようになってた。よくこんな状態でペラが回転したな。2回潜水し切除成功。草刈り釜は流れ藻用なので、漁網にはシーナイフの方が良かった。
1100今度は角材に遭遇。当たらずに良かった。
三木浦に近づいてきた。今日の目的地を決めなくてはならない。確実に泊めるところを確保できるが食べるところも何もなく極めて不便な三木浦か、横着け係留できるところが1ケ所しかないが物資の補給にはうってつけのまだ入港経験のない尾鷲か、はたまた良いのか悪いのかあまり情報のない錦港か。どの港も海図調査は万全だ。
それにしてもこの熊野灘はほんとについてない。往航時は勝浦でバッテリーから電気を取れなくなりインバーター(直流・交流変換機)が使えなくなった。帰港時には綱不知で自動操舵装置(オートパイロット)が故障(コード断線)、勝浦で頭に怪我をし自転車もパンク、そして今日のトラブルだ。やられっぱなしだ。今回が最後の航海だからやられっぱなしで引き下がるわけにはいかないぞ。
というわけでお盆休みのそれも日曜日で、ほぼ確実に先客で埋まってるだろう尾鷲にあえて向かうことに決めた。疫病神と真っ向勝負してやる。運がよければ疫病神を追い払ったことになり、これから渡る最後の難関遠州灘も気が楽だ。
航海にはトラブルがつきもので、トラブルがない航海なんて考えられない。そのトラブルをどう処理するかも航海術の大事な要素だ。よーし、見ておれ!と意気込んで三木浦をパスして尾鷲に向かった。